あと2点の壁を超える行政書士試験勉強ノート

2021年の行政書士試験をあと2点で不合格になった筆者が、今年こそ合格を目指していく勉強ノート

【行政書士試験】受験料値上げ(7,000→10400円!!)と、意見公募手続(パブコメ)について

値上げの発見

今年の行政書士試験の申し込みがそろそろ始まりますね(7月25日~)。私もそろそろ案内が出る時期かな~と思い、申し込み案内のページを見に行ったところ、何かに気付きました。

令和4年度行政書士試験のご案内画像

令和4年度行政書士試験のご案内

あれ・・・?

値段部分アップ画像

値段部分アップ

 

なんか高くね・・?

記憶を辿ったけど1万円は行ってなかったはず、ていうか7,000円ぐらいだったよね・・?

 

と思ったらやはりその通りで、なんと今年の1月に値上げがされておりました!全然気付かないうちの値上げでした・・。1万円行かないお手頃感が良いと思っていたのですが、残念です。

ameblo.jp

gyoshosanko.com

値上げの過程と結果、その感想

値上げの過程で、行政手続法に関連する意見公募手続(いわゆるパブリックコメント)が行われています。

正式名称は「地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令案に対する意見募集」で実施されていました。

 

e-GOVのパブコメはすでに消えていますが(電子政府を謳うならこの辺をちゃんと参照できるようにしといてほしいものです)、結果については総務省HPで公表されていました。

www.soumu.go.jp

 

結果にしても抽象的な文言が連なっており、変更前と変更後で一体何にいくらかかっているか、内訳や数字が全然出ていないので、これだけ見ても果たして必要な値上げだったのかさっぱり分かりません。

 

数回受験してますが、新型コロナ対策といっても、入口に検温器や消毒があるぐらいで、元々カンニング防止で席間隔は空けられておりますし、会場数にしても一都道府県あたり1~2会場、というのは新型コロナが始まる前からそんなもんでした(東京はやけに多いですけど)。

 

人件費といっても日本はここ30年ほど賃金が上昇していない国として有名ですし、やはりいきなりほぼ1.5倍というのは上げすぎかなぁと思います。

 

給料は上がらない一方、資源高などに伴い物価高は進んでおりますし、新型コロナもあり貧困や格差が進行している時勢に酷な話かと思います。算出根拠がオープンなら構わないのですが、これでは全然分かりません。

 

昨年度は没問疑惑、例年に比べ著しく厳しい合格者数調整の匂いがプンプンする記述採点など、試験の公正さや透明性に疑念が持たれることが頻出しており(沢山出てきますので気になる方はググったりTwitterYouTubeを検索をしてみてください)、直後にこれでは残念な限りです。

法律の資格である以上公平性や透明性を明らかにしてほしいものです。

意見公募手続について

さて、値上げにあたって行われたのが、行政手続法の命令等を定める手続における「意見公募手続です。試験の頻出分野なので、別記事にまとめました。

 

gyouseisyosi-study.hatenablog.com

最後に

日頃パブコメをチェックすることはほとんどありませんが、今回自分に直接関係する身近なことが起きたため経緯や結果を追ってみました。

 

驚いたのがパブコメ件数131件という点です。このパブコメでは行政書士試験以外の試験(社労士、宅建など)の値上げも含まれています。

行政書士試験だけでも昨年度で47,000人超、ここ5年で見ても例年40,000前後は受験生がいるのだから、関わる人は結構な数になるわけです。

 

しかしパブコメに意見を出したのは131件と考えると、かなり少ない印象です(社労士なんかもかなり大幅な値上げがされていますね)。

 

私も全然気付きませんでしたが、自分に関わりのあることでも起きなければパブコメをチェックしたりしない人が大半だと思います。

そうなると、国民の意見を反映するための民主的プロセスではなく、「知らないところで勝手に決められているアリバイ作業」として機能してしまいます。

 

せっかく民主的な制度として設けられている意見公募手続きですので、行政の誠実な運用と、国民一人一人の参画が大事かなと改めて思います。